11 << 2008/12 >> 01
 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 31.
六千人の命のビザ (杉原幸子) 
もうだいぶ前に終了したTV番組「知ってるつもり」でこの人物の話を詳しく知り、いつか読んでみたいとおもいつつ10数年。
別の本をさがしているときに偶然見つけて購入。

第2次大戦直前に、ナチスの迫害から逃れるユダヤ人のために6千人分のビザを独断で発行した外交官、杉原千畝とその家族を、苦労を共にした幸子夫人が綴った物語。

ビザの発行がすべて手書きで、疲労した腕を夫人が毎晩マッサージしていたとか、後にイスラエル政府から表彰されたということは覚えていたが、外務省の支持を無視してビザを発行したために外交官をクビになったとか、帰国直後に三男が小児癌でなくなったことなどは記憶していなかった。

他人に優しく、決断力と勇気に優れ、信念を持って行動した千畝氏。
彼の功績を紹介した文章が高校生の英語の教科書に採用されたというのもうなずける。
高校生だけでなく、外務省に限らずすべての役人さんや議員さんたちに読んでもらいたい。

読後エドモンド・ロスチャイルドが書いた巻頭文を読み返し、再度感動のあまりトリハダが立った。
ただひとつ、ところどころに挿入された著者作の短歌が、私のその道の素養の無さ故か、蛇足に感じられた。

6千人
新版 六千人の命のビザ
歴史

comment(0) | trackback(0)
田辺聖子の古事記 (田辺聖子) 
西暦でいうと711年。
稗田阿礼が詠み、太安万侶が編纂したという古事記。
日本史の授業でさらっと聞いたことがあるなあ、という程度の人が多いと思うが、この本は非常にわかりやすく物語として読ませてくれる。

イザナキ・イザナミが日本の島々を生み、神武天皇が生まれるところまでが上巻。神武の東征から15代応神天皇が亡くなるまでが中巻。そして仁徳天皇から日本初の女帝、推古天皇までが下巻と三部構成。

スサノオノ命とかアメノウズメノ命とか、名前はなんとなく知っている(たぶん手塚治虫のマンガで読んだ)が、全体の話の流れは曖昧だった古事記。
中途半端に知っていた様々なエピソードもよくわかったような気になった。
しかし古代の人物の名前って、なんて覚えにくいんだろう。


歴史

comment(0) | trackback(0)
開国ニッポン (清水義範) 
関が原の戦いの直前、英国人ウィリアム・アダムズの乗ったオランダ船「リーフデ号」は、豊後の国に漂着する。
積荷のおびただしい武器とアダムズに興味を持った家康は、彼から世界の情勢や文化を聞きだし、日本にとどめる。
家康と共にアダムズから世界を学んだ3代将軍家光は、キリシタンへの対策や島原の乱の解決を経て、ついに開国という方針を打ち出す。

江戸時代って、長いわりに大事件が少ない時代なんじゃないかと思う。誰でも知ってる事といえば、「大阪の陣」「島原の乱」「生類憐みの令」「赤穂浪士」「田沼の賄賂政治」ぐらいか。それでもう幕末に行ってしまう。徳川幕府の歴代将軍も、私は8代吉宗の後は14代家茂まで名前すらわからん。

赤穂浪士の討ち入りが回避されたりニュートンが来日したりと、かなり奇想天外な内容なのだが、まったくデタラメなわけではもちろんなく、史実の流れが部分的に少しずつ変わっていく、という感じなので史実を詳しく知っていればより楽しめると思う。
歴史

comment(0) | trackback(0)
駿河城御前試合 (南條範夫) 
寛永6年(1629年かな?)駿府大納言徳川忠長の御前で行われた11番の真剣勝負の物語。
漫画「シグルイ」の原作、といっても実際は12章ある中の最初の1章の「無名逆流れ」というわずか34ページほどの話だけが原作。
11番の勝負の発端のほとんどが女がらみで、嫉妬に狂ったり僻んだり怨んだり騙したり疑ったりと、こいつらほんとに武士か!という話が続く。しかし、粘っこいどろどろした感じの(けっこうクセになる)マンガと違い、淡々とした描写の原作は、こんな内容であるにもかかわらず、なぜかサッパリとした読後感を残した。
 
徳川忠長という人は、徳川第二代将軍秀忠の三男で、三代将軍家光の弟。はじめっから狂っていたわけではなく、むしろ聡明で、しかも織田信長の血を引いているだけに容姿端麗であったらしい。

 
歴史

comment(155) | trackback(0)
 | Blog top |